愛知県瀬戸市・尾張旭市・長久手市の着物専門店。着物・着物クリーニング・着付け教室をお探しなら「和の美あつみ」へどうぞ
着物の染み抜きは想像以上に難しい作業であり、職人の技術が未熟な場合、穴を開けてしまうこともあります。シミは付いて間もないものから、1年以上経過したものまで、様々なため、シミや汚れの付着度合いやシミ・汚れの種類の判断など、経験を要するものとなりますので、当店のシミ抜き職人は京都をはじめ、長野・新潟など、各地の熟練職人に依頼をしております。
丸洗いで落ちないシミや黄変などは、それぞれ染み抜き・黄変抜きを行います。他店にて染み抜きをしたら穴が開いてしまったとのご相談をいただくことがありますが、これは着物の状態に合わせて処置をしていない証拠です。染み抜きや黄変抜きは、着物の状態とシミ・黄変の状態を見抜く「目」と「経験」が必要です。特に、黄変抜きはお手入れの中では最も難しい工程であり、当店が自信をもって依頼できる職人は、わずか数人というレベルです。
ファンデーションが付きやすい衿は、そのファンデーションの性質により、色が抜けます。昨今のファンデーションは漂白効果があることから色が抜けるわけですが、そのため、汚れを落としたとしても、いろが抜けてしまっているのです。そんな時は、色修正を行い、元の状態に戻していきますが、着物地色と同じ色に修正していくため、時間のかかる工程です。
着物着用時に、食事の機会などでシミを付けてしまった場合についての注意点です。
★原則「熱するな・こするな・拡げるな」
シミを付けてしまった時、思わずハンカチで汚れを取ろうとされるかと思いますが、処置の仕方を誤ると余計に汚れが取れにくくなります。
良く言われることとして、生地の下にあて布をして、十分湿ったタオルを上からたたくというアドバイスをされますが、これは確かなのですが、現実にはこの対応が取れる方は少ないと思います。
最低限としてやって頂きたいことは、シミをハンカチ等で染み込ませること。更に上から当てて汚れを少しでも取るようにしてください。
この時に絶対やってはいけないことは「こすらない」こと。こすることで熱が発し、生地奥にシミは浸透してしまいます。
そして、シミを付けた後は、1日でも早く着物専門店へ染み抜きをお願いするのが懸命です。どうぞお気をつけください。